キッチン作業台の下は絶対収納!

キッチンに収納棚を作る

今回のdiyはHさんからのご依頼で、キッチンに置く【作業台 兼 食器棚】を作ります。

依頼主Hさん

うちのキッチン、めちゃくちゃ狭くて何も置けないんだけど
わずかな隙間に入る【作業台 兼 食器棚】を作って!

ブログ管理人

キッチンのわずかなスペース、有効活用したいですよね?
その隙間にフィットする食器棚を作りましょう!

依頼主のHさんは単身赴任のサラリーマンが暮らすようなマンションにお住まいなので、キッチンが狭く、食材をカットする作業台が無いそう・・・。

料理がしたいのに、そんな状況では何かと困りますよね。

キッチンには55~60cmのわずかなスペースしかないそうなので、あまり大きい作業台は作れませんが、奥行きのある棚を作り、少しでも快適に調理ができるように仕上げて行きたいと思います。

目次

図面を作る

図面

依頼主さんが「棚内部には電気ケトルや食器を収納したい!」と言っていたので、食器の重みに十分耐えられるような構造を私なりに考えてみましたよ。

それではさっそく作っていきましょう。

収納棚の骨組みを作り
棚板を固定していく

①:図面[A][B]の部分から始めます。2×2材(ツーバイツー材)を図面の長さでカットし、棚の側面の骨組みを作ります。

枠組みを作る

木工用ビスで各パーツを繋ぎ、このようにハシゴ状に仕上げました。

左右キッチリと、同じ高さ・同じ幅になるように組み立てます。これに棚板をどんどん乗せていきましょう。この作り方だと棚の耐荷重が抜群でとても頑丈に仕上がります。

diyでありがちな「食器の重さで棚板が割れてしまった」という心配はありません。

②:次は図面[C]の集成材。これが棚板になります。この[C]の集成材をまずは、縦39.5cm×横44.1cmの長さにカット。

棚板の角を切る

さらに、上の写真のように角材があたる部分をノコギリでカットします。ここをカットしないと棚板を入れた時に、その角材の分(3.8cm)のすき間が出来てしまうので注意しましょう。

③:次は、①と②に水性オイルステインを塗って完全に乾かします。

④:オイルステインが乾いたら、はしご状の角材の上に棚板を全て乗せ、木工用ビスで固定します。

ここでDIYではおなじみの【水平器】を使って水平になっているかしっかりと確認しましょう。

食器棚の内部

今の段階では棚の内部だけしか出来ていないのですが、これに天板を乗せればそれだけで、キッチンにふさわしい頑丈な収納棚が完成します。しかも内部は「44.1cm×39.5cm」の棚が3段もあるので、大容量の収納が可能です。

食器類はもちろん、ミキサーや電気ケトルなども余裕で収納できますよ。

時間をかけずにdiyをしたい場合はこれに天板を乗せて「出来上がり」にしても良いかもしれないですね。

図面に書き忘れた木材を2本足す

次は横板と背板を取り付けていくのですが、ここで問題点が浮上しました!!!

横板を取り付ける前に、背面の上部に木材を1本取り付けておかなければいけなかったのです!!!

この木の役割は、左右の横板を支る・天板を支える・背面の板を支える、といった重要な役割をするもの。忘れてはいけない大切なパーツでした!

さらにもうひとつ棚の下にゴミやホコリが入らないようにしたいので、一番下にも[A][B]と同じ3.8cmの角材を入れました。この2点は図面作成時に思いつかなかったので、冒頭の図面には載せていません。

今度同じものを作る時には図面の修正が必要ですね・・・。

3枚の板を木ダボで繋ぎ
収納棚の天板を作る

棚の天板

⑤:次に、図面[D][E]の天板を作ります。56.1cmの長さにカットし、やすりをかけ、オイルステインを塗ります。

⑥:木材を3つ繋げ、横51.5cm×縦56.1cmの天板を作ります。天板は木ダボで繋ぎ合わせましたが、これが想像以上にしっかりと繋がりましたよ。

骨組みに貼り付ける板をカットし
おしゃれな色合いに塗装する

⑦:次の工程は、図面[F][G]の板全てを、82cmの長さにカットします。(※棚本体より1.4cm短くします)

切り口や表面が滑らかになるようにやすりをかけましょう。

横に貼り付ける木材は、4.2cm幅と10.5cm幅を交互に組み合わせちょうど棚の横幅44.1cmになるようにしました。

次は、全ての木材にオイルステインを塗っていきます。

オイルステイン3色

オイルステインは、オークウォルナットチークの3色。こういうおしゃれな色使いの家具をよく見かけるので、真似してみました。


⑧:⑦の木材を骨組みの回りに取り付けます。

釘をうつ位置

◆背面⇒一番上は骨組み部分、2段目・3段目・4段目は棚板部分にあたるように釘をうつ。

◆側面⇒棚板部分ではなく、骨組みの部分に釘をうつ。

収納棚に天板を取り付ける

⑨:天板の表面に穴を開けたくなかったので、棚をひっくり返し、骨組みの部分から長さ5cmの木工用ビスをうち固定しました。これで棚の本体部分は完成!あとは扉作りです。

扉を作る

⑩:図面[H][I]の板を使い扉を作ります。最初に[H]の板(1×4材)を使い枠組みを作成。

まずは、81.6cmの長さにカットします。それを×2本。

次に、24.5cmの長さにカット。

それを×3本。カットした縦と横の板を木ダボで繋ぐと扉の枠が完成します。

棚の扉

枠の背面に[I]のベニヤ板を取り付けます。(長さ1.5cm木工用ビスで固定)

ベニヤ板のサイズは、縦79.3cm×横40cm。ホームセンターできれいにカットしてもらいましたよ。

ベニヤ板の厚みは6mmありますが扉が重くなるので、この半分の3mmのベニヤ板にすれば良かったな、と今さらながら思いました。

収納棚に蝶番を取り付ける

⑪:蝶番の形に沿って、扉のベニヤ板を深さ5mm程度彫ります。蝶番の厚みが1cmなので、その半分の深さ5mm分掘り込みましょう。

《注意》掘り込むのは扉側(ベニヤ板の厚み)だけ。扉を取り付ける棚本体の方は彫らなくても良いです。

あとは蝶番をネジで固定したら完成なのですが、やはりこの扉は重すぎるようで、蝶番2個では頼りないような気がします。

蝶番を3個にするか、スライド丁番にすれば良かったかなと反省しています・・・。

⑫:やっと完成だと思ったのですが!

この時点になって扉と天板の間に木材が必要な事に気が付きました。

扉を押さえる板

これは扉を閉じた時に棚との間に数ミリのすき間が空くので、ほこりが入らないためにも絶対に取り付けた方が良いでしょう。

さて、ここまでいろいろと苦戦しましたが、キッチン作業台兼収納棚が完成しました!!!

食器棚が完成
食器棚の後ろ側

作業時間は、ぼちぼち休みながら作ったので19時間もかかりました。

総材料費は、木材・金具・オイルステインなど全て合わせて約9,000円。

私が予想した以上にコストがかかってしまいました。扉を付けなかったら約7,000円で完成したのですが、それでも高いですよね。。。その原因は、色々な種類の木材や塗料を使いすぎてしまったからです。

オイルステインを一色にしたり、側面の木材をベニヤ板にしておけば低コストで仕上がったと思います。

まとめ

  1. 色々な種類の木材やオイルステインを使うとコストがかかるので、一種類にまとめた方が良い。
  2. 扉は軽量化しないと戸先が下に垂れてしまう場合があるので注意。
  3. 蝶番はスライド式のものにした方が開閉も楽だし安心。
依頼主Hさん

サイズはピッタリだったよ。
幅は狭くても奥行きがあるからキッチンケトルが収納できて助かるわ~

ブログ管理人

失敗しちゃった部分もありましたが、何はともあれ強度は抜群! 
安心して使ってくださいね~

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