今回のdiyは、創業53年の歴史を誇る企業からのご依頼です。こちらの作業場のトイレには、予備のトイレットペーパーを置く棚がないそう。以前は「つっぱり棚」を取り付けていたそうなのですが、トイレが屋外にあるため外気の影響を受けやすく、乾燥している日には壁材が縮んでしまうせいか必ずズレ落ちてしまうとのこと。
これまでに「つっぱり棚」が幾度となく落ちて来たので撤去し、今はフックに予備のトイレットペーパーをかけている状態。それならぱぱっとすぐに出来るdiyで、トイレットペーパーが収納できる壁掛け棚を作りたいと思います。
SPF材の1×8材を1本購入する
今回使う木材は、DIYではおなじみの「SPF材」。
この時期に【SPF】と聞けば、日焼け止めを思い浮かべる人も多いですよね(笑)
日焼け止めも木材もたまたま【SPF】と言いますが、日焼け止めの場合は「Sun Protection Factor(サン プロテクション ファクター)」の略で、木材の場合は「Spruce(スプルース)」・「Pine(パイン)」・「Fir(ファー)」という北米に生息している3種類の木を混交して作られているため、それぞれの頭文字を取ったとのこと。「SPF材」は軟らかい材質なので、ノコギリの歯が入りやすくスムーズにカットできる事と、比較的安価な事が特徴です。
この「SPF材」の1×8材(長182cm×厚1.9cm×幅18.4cm)を1本購入したら準備完了!
今回はこの木材1本だけで棚を作ります
1×8材をカットする
①:1×8材を写真のようにカットします。
②:このままだと底部分の板がはみ出てしまうので、はみ出た分だけをカットし横の板と高さを揃えます。
③:棚のパーツの表面を加工したいと思います。まずはのこぎりで深さ2mmほどの溝を掘り、黒の油性マジックで溝の中に線を描く。上からオイルステインを塗れば、まるで3枚の板が並んでいるような感じに!普通の1枚の板よりもこっちの方がおしゃれですよね。この作業を全てのパーツに行います。
全ての木材を塗装する
④:水性のオイルステインで塗装するのですが、上下の板だけはアイボリーのペンキを塗りました。
棚のパーツを組み立てる
⑤:まずは横のパーツから組み立てます。最初に下穴をあけ、木工用ビスで2箇所を固定。左右同じ作業をすると壁掛け棚の【横】と【背面】が繋がりましたね。
⑥:次は先ほど組み立てた⑤と、底部分のパーツを木工用ビスで固定します。最後に天板部分を取り付けたらあっという間に飾り棚が完成しました!
下穴を埋めて仕上げる
飾り棚の上下左右にポコポコ開いている下穴に木工用ボンドを入れ、木ダボを詰めます。木工用ボンドが乾いたら、木ダボの出ている部分をカットするときれいに下穴が埋まりました。しかし、このままだと木ダボの頭が丸見えなので、サンドペーパーで表面を整えた後に木ダボの上からペンキを塗りましょう。
これで木ダボを埋めた跡が目立たなくなりましたね
今回のdiyにかかった時間は、約1時間!!!(塗料や木ダボを乾かす時間は除く)③の工程で板を3枚繋げている風の加工をしなければ30分くらいの作業時間で完成しますよ。
まとめ
■小さな飾り棚なら「SPF材」のワンバイ材を使えば簡単に手作りできる。
■木の表面を少しだけのこぎりで加工するとおしゃれ感がアップする。
■ポコポコ開いた下穴は木ダボで埋めてきれいにする。
さっそくトイレに取り付けてきたよ!
トイレットペーパーは3個収納出来るようになっていますが、棚の上にもたくさん置けますね。こちらの企業のスタッフさんからは「トイレがおしゃれになった~」と大好評!今回は1時間という時短diyでしたが、みんなが大変喜んでくれたので本当に作った甲斐があったなぁ~と感じた一日でした。
コメント