簡単に作れるdiy作品の代表格と言えばカフェトレイですよね。短時間で出来る・材料費がかからない・自分好みのものが作れる、というメリットの多さから手作りする人が増えているそう。ただ、簡単に作れるだけあって、すぐに壊れてしまうdiy作品が多いという話を耳にします。そこで今回は頑丈に作られている市販のトレイを真似して作ってみようと思います。
この市販のトレイは、15年もの長きにわたり飲食店で料理やドリンクを運び続けていたもの。スタッフの話によると、生ビールジョッキ10杯(約8kg)を運んでも抜群の安定感で使いやすかったとのことです。解体して中を見てみると、トレイ全体に重量が分散される構造になっていました。今回はすぐに壊れる事のない頑丈なカフェトレイが欲しいので、これと似たような構造を目指します。
~ 材 料 ~
[A] ⇒ 1×2材(長1820mm×厚19mm×幅35mm)
[B] ⇒ 1×4材(長900mm×厚19mm×幅89mm)
[C] ⇒ ベニヤ合板(長600mm×厚5mm×幅300mm)
木材をカットする
①:木材を下記の通りにカットしていく。
[A] ⇒ 1×2材を、46.2cmにカット。《×2本》
[B] ⇒ 1×4材を、30.5cmにカット。《×2本》
[C] ⇒ ベニヤ合板を、長47.4cm×幅27.9cmにカット。←この端材は後で使うのでとっておく。
ジクソーで持ち手部分をくりぬく
②:[B] の木材は持ち手部分のパーツです。最初にドリルドライバーにボアビット(26mm)を取り付け、両サイドに穴を開けます。丸く開いた穴からジグソーで直線部分をカットすると手を入れる部分が完成します。
次に先ほどと同じくジグソーで輪郭をカットすると[B] の持ち手が出来上がりました。カットした面はサンドペーパーで磨いてツルツルにしておきましょう。
木材に溝を掘る
③:次に、[B] の持ち手に天板を入れるための溝を掘ります。溝堀りにはこのストレートビットを使います。トリマは電源を入れると激しく振動し、強い力で横に引っ張られるためフリーハンドで溝を掘るのは大変危険!そこでトリマガイドを自作し、ストレートビットを穴から1.3cm出した状態でしっかりと固定しました。後は横にスライドさせるだけで、幅6mm・深さ1.3cmの溝が簡単に彫れましたよ。
同じ要領で[A]の木材にも溝を掘りました。[A]の木材ですが、トリマのビットを「飾り面取り用」に交換し、ふちを丸くしてみましたよ。
パーツが全て揃ったので組み立ててみたら、この段階でとても頑丈に出来ている!「あとは角を4箇所固定して終わり!」と思っていたのですが、溝を掘った穴が見えていますね…。この穴は、トレイの天板をカットした時に出た端材を使って埋めましょう。
塗装とデコパージュ加工をする
④:すべての木材にオイルステインを塗り、しっかりと乾かします。次にトレイの天板に、デコパージュ液を使って模様を転写。デコパージュ液が完全に乾いたら紙の上に水を垂らし、指で優しくこすりながら紙をはがしていく。このやり方は以前のブログ【うわさのデコパージュ液を使ってインテリアプレートを作る!】で詳しく書いているので、そちらをご覧下さい。
デコパージュ液を洗い流した後は白くなっていますが、乾くと透明になります。ですが、なんだかシールを貼ったみたいでチープな印象に…。このシール感を無くすためには、上からもう一度オイルステインをしっかりと塗るとクリアになります!まるで印刷したかのように自然な感じに仕上がっていますよね。おしゃれなデザインを簡単に転写する事ができて良かったです。
カフェトレイのパーツを組み立てる
⑤:①でカットした[A] ・[B] の板の溝に木工用ボンドを流し込み、天板を入れて組み立てます。次は木割れしないように下穴を開けて細長い木工用ビスで固定してください。
最後に、側面の穴埋めをします。穴に木工用ボンドを流し込み、天板の端材を入れて固まるのを待ちましょう。木工用ボンドが固まったら、出ている部分をのこぎりでそぎ落とし、やすりをかけてオイルステインを塗ると、穴がきれいに埋まりましたね。これでおしゃれな木製カフェトレイが完成しました!
今回の作業時間は3時間30分(※塗料・ボンド・デコパージュを乾かす時間は除く)
気になる総材料費は、1×2材・1×4材・ベニヤ合板・デコパージュ液・塗料(使用した分だけ)などを合わせて、1,168円
低コストなのに、驚くほど頑丈なカフェトレイに仕上がりましたよ!
どれくらい頑丈なのか試してみたくなり、13kgの物を乗せて運んでみましたが、抜群の安定感でした。持ち手が外れたり底が抜けそうになる事も全くありません!
普通はそんな重たいものトレイで運ばないでしょ(笑)でもこの重量に耐えられるなんて驚きだね!
これなら安心して料理や飲み物を運ぶ事ができますね♪デザインもカラーも私好みなので、これから料理を運ぶのがちょっとだけ楽しくなりそうです。
コメント